「さかなや魚勝」を育ててくださったお客様へ

「さかなや魚勝」が橋本から姿を消すことになったのは、まだ記憶に新しい平成28年11月20日のことでございました。営業最終日には大勢のお客様からねぎらいのお言葉、名残惜しいというありがたいお声、また「何で閉めるんだ」という暖かいお叱りもいただきました。誠に、感謝の念に堪えません。

とにかく早くお店を構えなければ… しかし、いくら私が躍起になっても、橋本近郊にちょうど良い物件がそうそう出てくることはありませんでした。閉店後まもなく迎えた年の瀬、店舗が無いにもかかわらずたくさんのお刺身やふぐ料理、たらばがに等のご注文をいただき、可能なかぎりでお応えさせて頂きました。

年が明けて、三が日、松の内も過ぎ、店舗探しに奔走するうちに迎えた二月。やはりまだお店が無いにもかかわらず、節分の折には予定数をはるかに上回る恵方巻のご注文をいただきました。お店を閉めて2 ヶ月半、まだたくさんのお客様が「さかなや魚勝」のオープンを心待ちにして下さっている事を知り、早くご期待に応えなければ…と焦る日々。

そんな時でした。かねてからお取引のあった仕入先、北部市場の仲卸店の社長さんから一つのご提案をいただきました。「石島さん、今度、横浜市青葉区の藤が丘ってところに魚屋を出店するんですけど、ぜひそこで『さかなや魚勝』をやってもらえませんか?魚勝さんの正統派の魚屋スタイルを次世代に残しましょう」屋号もスタッフも商品も売り方もすべて、私どもの魚勝スタイルでやってよい、というありがたいご提案です。

しかし、たった一つだけ、それも大きな大きな問題がありました。『橋本から離れてしまう…』

それは、13年かけて積み上げてきたものをまたーから作るということでもありました。いや、それ以上に橋本のお客様に不義理をすることになるのではないか、と悩みました。せっかく新装開店を心待ちにして下さっているお客様がいるというのに、お越しいただくには遠すぎる地に店を出すというのは…

かといって橋本近郊で良い物件が出てくる保証はありません。それに私もそんなに若くはありません。魚勝スタイルを次世代に伝える事にもたいへん魅力を感じます。時間が無い…そんな私の背中を後押ししたのは、仲卸の社長さんのつぎのような言葉でした。
「店を出さずにいるのが、お客様に対してのいちばんの不義理じゃないですか?籐が丘店で人を育てて、それから橋本店を出しましょう!」

たいへんながらくお待たせいたしました。来る3月25日(土)、藤が丘に新生「さかなや魚勝」オープンの運びとなりました。これまでに賜りましたご愛顧に心より感謝申し上げますとともに今後も変わらぬご厚情を賜りますよう切にお願い申し上げます。まずは略儀ながら、ホームページ上よりご案内かたがたご挨拶申し上げます。

株式会社ファンフィッシュ
「さかなや魚勝」藤が丘店
統括ディレクター 石島勝男

新店舗のお知らせ

「さかなや魚勝」藤が丘店

所在地:〒227-0048 神奈川県横浜市青葉区柿の木台4-1 石原第2ビル101
電話番号:Tel.045-971-8858
アクセス:東急田園都市線藤が丘駅から徒歩9分 もえぎ野公園前交差点そば